第28回 日本産業衛生学会全国協議会

会期:2018年9月14日(金) 15日(土) 16日(日) 会場:東京工科大学蒲田キャンパス3号館・12号館・片柳アリーナ

ご挨拶

テーマ:働き方の変革期における戦略的産業保健
    ~すべての働く人々の健康のために~

現在の労働環境は、第4次産業革命とも呼ばれ、AIの台頭で、これからの労働環境は大きく様変わりしていくことが予想されています。厚生労働省の労働者健康調査では、働く人の約6割が強いストレスを感じながら仕事をしていると答えており、ストレスフルな労働現場である一方で、労働年齢は高齢化し、ダイバーシティも進んでいます。そのような中、政府からは「働き方改革」がしめされており、これから多様な働き方がでてくると思われます。

「働き方改革」のひとつとして、長時間労働の是正がありますが、仕事量は変わらない状況で、効率化が求められると新たなストレスが生み出されます。また、副業の認可は、複業にもなり、実際の労働時間は増えていくことも考えられます。そのほか、テレワークなど裁量労働や労働生産性が問われる中、働く人々の健康や安全に対する産業保健の支援のあり方は、現在のままではいかなくなると考えられます。

今回の学会のテーマのキーワードは“戦略的”ですが、“戦略的”とは、特定の目標を達成するために、長期的視野と複合思考で力や資源を総合的に運用する技術・科学をさします。本学会では、労働者と事業者をとりまく様々な健康課題において、戦略的な健康支援技術に加え、事業場内、外、つまりは社会の体制づくりやシステムの構築などについても考え、すべての働く人々に産業保健サービスが届くことを考えたいと思います。

働く人々の健康は労務管理として位置づけられる今日、働き方の変革期を迎えるこの時期、新たな個人への健康支援に加え、経営層を巻き込み労働の在り方にも関与していく戦略的な健康支援について好事例を集約し議論する学会にし、社会にも提言できる機会にしたいと思います。

また、今回は、日本産業衛生学会では初めて看護が中心となり、関東地方会、4部会と共に開催させていただく機会となりました。きめこまやかな配慮をモットーに運営し、大企業や町工場が集まるここ東京都大田区から新たな時代に、メッセージを発信したいと思います。魅力的なプログラム、趣向を凝らした懇親会、心地よい会場設営で、皆様をお待ちしております。是非、多くの皆様のご参加をお待ちしています。